栄養ばっちり!宅配の腎臓病食で体調を整え、元気をもらおう!
食事療法とは、食事の内容や摂取成分、カロリー、量などを調整して、病気の予防や改善を図る方法です。
どのような食事内容になるかは、対象の病気によって異なりますし、まだ病気になっていない人でも、内臓の負担を軽くしたり血圧の上昇を抑えたり、カロリーの摂り過ぎを控えることで生活習慣病などの予防をすることができます。
また、すでに病気になっている人でも、薬物療法やほかの治療法などと併せて食事療法を行うことにより、病気の進行を遅くしたり改善することにつながります。
腎臓病の場合は、一度悪くなってしまった機能を回復させることは難しいですが、腎臓にかかる負担をできるだけ抑えて、病気の進行を遅らせることは可能です。 ただ、腎臓病の進行度合いによって、制限すべき成分の許容範囲などは変わってきますので、自己判断をせず、必ず腎臓の状態を診断してもらって医師に相談するようにしましょう。
腎臓病の療法食をすべて手作りするのは確かに大変です。
まず、どの食材にどのような栄養素がどれくらい入っているか調べることから始まり、摂取できる量やカロリーを計算し、摂取してはいけない栄養素にも気を配ってメニューを考えないといけません。
普通の食事のメニューを考えるだけでも一苦労なのに、制限されるとかなり自由度が低くなります。
ただ、それらをすべてご自分やご家族だけで行う必要はないのです。
腎臓病に限りませんが、最近は必要な栄養素やカロリーが計算されたメニュ-による療法食を届けてくれるような宅配サービスが豊富なので、そういったサービスを利用すればメニューを考えたり計算したり、一人分だけ特別に作る必要はありません。
もちろん、普段は手作りで、時々宅配サービスを利用するのもいいですし、毎回の食事をお任せするのもいいでしょう。
料金も決して高いものではありませんので、家計を圧迫することもありません。
宅配サービスの会社も豊富なので、選べる自由度も高いですよ。
腎臓病食は制限が多くて献立を考えるのが難しい…と考えがち。健康診断などで腎機能の低下を指摘され、食事制限を始めなければならないと知ったときには、どうしたら良いか困ってしまう人がほとんどでしょう。
腎臓の機能は、一度衰えると完全に回復させることを期待できません。となると改善することではなく、それ以上悪化させないことが治療の目的となってくるわけです。これ以上腎機能を低下させないように、できるだけ腎臓の負担を減らす食事は一生に関わる問題です。ようするに「食事療法」が大事です。
では、その食事療法で気をつけるべきことは?制限しなければならないものと摂取すべきもの、以上の2つに分けて解説します。腎臓のために毎日の食事の中で注意すべきことを詳しくまとめてみました。
腎機能を守るための食事の基本は、腎臓の負担となる成分を適切に制限することにあります。
腎臓病の食事療法は、「制限しなければならない成分がたくさんある…」というイメージが強いのでは?ダイエットの食事制限のように、摂取カロリーを減らせばよいという単純なものではありません。
たんぱく質などの成分が○○gと、各成分を制限することが不可欠なのです。栄養成分や含まれている食材に関する知識も必須。1食あたりどのくらい摂取して良いのか、そのために食材をどのくらい使うのか、細かく計算する必要があります。
特に注意すべきなのは、たんぱく質と塩分、カリウムです。たんぱく質は、余分に摂取し過ぎると血液中に老廃物を増やしてしまい、体外へと排出するために腎臓が過剰に働いて負担となります。
塩分やカリウムも同様に、腎臓の機能低下の原因となってしまいますので、摂取を控える必要があるのです。
ただし、腎機能がどの程度まで低下しているかによって摂取量の制限も変わってきます。医師の診断や管理栄養士の指導に従って、栄養調整を行うようにしましょう。
お肉や魚などのたんぱく質の量を制限すると、摂取カロリーが不足してしまうケースが多くなります。たんぱく質制限を行っていると、摂取するカロリーが減ってしまうことがあります。カロリーは、私たちが体を動かしたり脳を使ったりするエネルギー。年齢や活動に見合った分だけ摂取すべきなのです。
体を動かすエネルギーが不足すると、元々蓄積されているたんぱく質を分解してエネルギーに変えてしまうため、代謝産物が血液中に増えてきてしまい、腎臓に負担をかける結果となります。
たんぱく質の摂取量を制限したら、同時にエネルギーをしっかり摂取しておかなければ、食事制限の意味がなくなってしまうのです。
たんぱく質以外でカロリーを摂取するのにおすすめなのが、炭水化物と脂質です。低たんぱくに加工されたご飯やパン、茹でこぼした芋、フライや天ぷらなどの揚げ物などのメニューでお腹を満たしながら、上手にカロリーを摂取しましょう。